バイクショップ八尾カワサキがお届けするハーレーダビッドソンと共に風を感じるライフスタイルマガジンです。
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メンテナンス

メンテナンスのすすめ

バイクや車でのトラブルの第一位は、やはりバッテリートラブルです。

 

お店に来られる方々は、タイヤの空気圧チェックからオイル交換、車検やカスタムまで全部お任せでご用命頂いていますし、ハーレーに標準装備のバッテリーは「メンテナンスフリー」バッテリーなので、面倒なメンテナンスに時間を割かれる事は無いと思います。

「メンテナンスフリー」のバッテリーは、液面を確認して、減っていれば蒸留水を足すという作業はもう必要ありませんが、ハーレーは振動が大きいので、端子のボルトの増し締めは、点検時には必須項目ですし、端子ボルトの緩みのトラブルは結構有ります。

バッテリー

バッテリーあがりかなと思ったら、先ずはボルトの緩みを疑って下さい。それでもセルがまわらないようでしたら、一日かけて充電するか、バッテリーを買いにいくか、レッカーを呼ぶかの選択をせまられることになり、せっかくの予定がつぶれてしまいます。

特にハーレーの様なロングストロークの大排気量エンジンは、クランキングに大電力を必要としますのでちょっとでもバッテリーが弱くなっていると、なかなかエンジンかかってくれない時が有ります。冬場のキャブレターモデルは特にその傾向が顕著です。

 

charger

 

ここだけの話、バッテリーの健全化は、スターターを回す以外にハーレーの電装系の寿命に大きく影響を与えるんですよ。

 

そもそもハーレーダビッドソンの充電系は、永久磁石とコイルの組み合わせで発電した交流電気を、レギュレータという装置で12Vの直流電気に直すと共に、使い切れない電気をフレームに落として捨てているんです。このやり方は、ちょっともう古いシステムなんですね。車なんか、エアコン等の電装品の必要な電流をアイドリングから要求される為、永久磁石の代わりに電磁石を使い、低回転では磁力を強くし、高回転では磁力を弱くして、発生させる電流を一定に保っています。ただ、オートバイにはまだまだ構造が単純でレイアウトしやすい、永久磁石とコイルの組み合わせを使ってる事が多いです。

 

このシステムの弱点として、エンジンのクランクに直結したローターには、永久磁石が組み込まれており、回転が上がれば発生する電流も比例してドンドン上がっていきますので、レギュレーターがフレームに電気を短絡させる作業量が増え、基盤に負荷がかかりすぎて壊れてしまい、さらには行き場を失った発生電流は、いずれオルタネーターコイルを焼損させてしまいます。こうなると修理代は10万円オーバーとなってしまいます。

ハーレーの電気系統のトラブルで悩まされ続けた「レギュレーター故障」による充電不良はこうして多発して、スパークプラグと予備のレギュレーターを持ち歩かないとハーレーに乗っている仲間内で白い目で見られた時代も有りました。

 

エンジン

 

しかし、近年ではそのトラブルは激減し、お客様だけでなく、私たちにも安息の日々が訪れました。システムは依然旧式のままなのにトラブルが減ったのはなぜかといいますと、第一に、シールドバッテリー採用による、バッテリー液が蒸発して減り、バッテリーの容量が少なくなり、発生電流を受け止めるクッションとしてのバッテリーの機能が低下する事が激減した、そしてヘッドライトの常時点灯が安全の為に法律で義務付けされた事でスイッチが廃止され消せなくなって、適度に発生電流を消費してるおかげで、レギュレーターの負担を軽くしていると事だと思います。まあ、それと製品のバラツキも少なくなった事は確かですが…。

 

つまり、バッテリーのメンテナンスを怠っていると、ただ乗れないだけで無く、大事なハーレーを壊してしまうことにもなりかねないっていうお話でした。

あと、バッテリー充電器には充電用の車載ハーネスが付属していますので、シートを外さなくても、カプラーつなぐだけで済みます。また、何本も配線が出てるのがイヤって方には弊社ではこんな事もやっています。

 

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