バイクショップ八尾カワサキがお届けするハーレーダビッドソンと共に風を感じるライフスタイルマガジンです。
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コラム3

キング・オブ・ハーレー

今年の夏は例年以上にひどい暑さが続きましたが・・・大丈夫ですか?

バイクに乗っている人で特にフルフェイスの場合は熱がこもりやすいです。

あまりニュースにはなりませんが、夏場のヘルメットの中の暑さでいつもの判断ができずに事故を起こしてしまうケースがあります。

少しでも体調不良を感じたら、コンビニやガソリンスタンドなので休みましょう。

 

さてこれまではハーレーの軌跡とヴィンテージハーレーの魅力をお話しました。

今回はパンヘッド以降のショベルヘッド、エボリューション、そして現行モデルについてお話しようと思います。

 

言わずと知れたキング・オブ・ハーレー「ショベルヘッド」。

ハーレー乗りが一度は憧れを持つハーレーと言っても過言ではない。

その独特のサウンドは世界中のハーレー乗りを惹きつけ、日本・海外問わず多くのファンがいる事でも有名。ブラットピットやアーノルドシュワルツェネッガーも「ショベルヘッド」のファンとして知られている。

しかし、「嫌い!」と言う人も実は少なくない。

ショベルヘッド

実はこのショベルヘッドが生産され始めたのは1966年。

この頃ハーレー・ダビッドソン社は、私たち日本のモーターサイクル(ホンダ、カワサキなど)が、安価で高性能なマシンを製造販売し始めた事で大苦戦を強いられ経営危機に陥っていた。

当時は資金的にも設備的にも、とても上品質のバイクを創れるような状態ではなかったのだ。

更に1969年にAMF社(アメリカン・マシン・ファンドリー社)という元々モーターサイクル(バイク)に縁のない企業に買収されてしまい、会社内の統率や経営方針は乱れショベルヘッドの初期から中期は、品質向上よりも「いかに多く売って経営を立て直すか」といったマーケティングを重視された時代なのである。

 

つまりショベルの初期から中期のものは、品質性能がニの次にされてしまい頻繁に故障する。

ここから【ショベルヘッド=壊れる】と定着し、「ショベルは壊れるから嫌い」と言う人も少なくないし、私も否定はしない。

本当に壊れるし、部品もないからお金もかかる。だから容易に乗れるハーレーではない事を覚えていてほしい。

と同時に、ハーレーに跨るならば、やはりいつかは乗って欲しいとも思う。

あの躍動、あの鼓動、あの息使い、あの感動

他に味わえるものではない。

 

ハーレー史的にもモーターサイクル史的にも激動だった時代を咆哮し駆け抜けたエンジン“ショベルヘッド”。

どんなバイクや車でも、あれほど身体の芯から揺さぶるような衝撃を超えるものは私の人生の中で味わったことがない。

乗った者だけにしかわからない、味わえない言葉では言い表せないものがある。

跨ってみれば50年以上たった今も世界中のハーレー乗りの心を鷲掴みにする理由がわかるはずだ。

 

そしてこのショベルヘッドを大幅に改良したのが、エボルーションなのである。

初期の頃は、まだショベルのパーツを部分的に使用していたため『エボショベル』とも一部で言われたりもする。

 

エボルーションになると技術革新が進み、キックスターターから今のボタン式のセルフスターターに変更になったり、故障が極端に少なったりと驚くほど性能が上がるが、ハーレーのその荒々しさは決して忘れられていない。

停止時にエンジンを少し吹かすと、ブルンブルンと全身に鼓動が伝わってくる。

 

エボ

 

実はこのエボリューション、現行モデルにも搭載されているのだ。

ソフテイルファミリー・ダイナファミリー・ツーリングファミリーは現行のツインカムなのだが、スポーツスターはエボリューションの流れを受け継いでいる。

ぜひ今度、近くのハーレーショップでスポーツスターと他のファミリーを乗り比べてほしい。エボルーションのわんぱくぶりとツインカムの優等生ぶりの違いがハッキリ体感できるはずだ。

 

さて今までハーレーのエンジン・モデルについて話してきました。

ここで一つ私からあなたへお願いしたい事があります。

それは、はじめてハーレーを乗る方にはハーレーをより楽しんでもらう為にもまずは新車から乗って欲しいという事。

 

もちろん年代物のハーレーには、とびきりの魅力がある。

しかし、専門知識と覚悟がなければ乗り続ける事は難しいし、新車よりも高い!

 

今のハーレーはそうそう壊れない。仮に調子が悪くなっても、正規ディーラーの手厚いサポートがあるので、困ることはまずない。

そして、存分にハーレーの楽しさや魅力、知識をつけて古き良き時代のハーレーに跨った方が、より長くハーレーライフを楽しめると私は思う。

 

それでは、これまで読んで頂きありがとうございました。

いつかあなたとあなたの愛車に出会える日を楽しみにしています。

 

 

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